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ここでは、2025年3月改正にともなう各線の列車編成について記す。

目次

中央線名古屋口

中央線名古屋口(名古屋〜中津川間)の編成は、神領車両区の315系8連(C0編成)で統一されており、改正前と運用本数に変更はない。
編成2024.3
(改正前)
2025.3
改正後
備考
315系
(8連)
2222■■■■■■■■
■■■■-■■■■

平日22行路の運用に対し、使用される315系C0編成は23編成であり予備が1編成の形である。ただし、昨年より初回の重要部検査に順次入っており、予備編成が不足することから、4連(C100編成)を併結した315(4+4)の8両編成も一部充当される。

関西線

関西線はいずれも神領車両区所属の315系C100編成(3000番台・4連)と313系B500編成(2連・ワンマン)の2種類である。運用数の比較を以下に示す。このほか、名古屋車両区所属のキハ75形気動車が快速みえとして運転される。
編成2024.3
(改正前)
2025.3
改正後
備考
315系(4)
C100編成
66■■■■
313系(2)
B500編成
128■■
4連半固定
313(2+2)/315(4)
-2■■-■■
■■■■
前回改正時から、各列車の編成両数や充当形式に大きな変化はない。昼間は313系2連のワンマンが中心であり、315系は朝・夕〜夜のみの運行である。

一方で、一部の313系B500編成に半固定編成が導入された。もともとワンマン対応のB500編成には、終日にわたり2+2の4両編成で車掌が乗務する行路があり、これを抜き出して4両半固定編成として、運用を独立させた形である。2025年度には315系4連の追加投入が予定されており、その前準備と予想される。

その後、改正から1か月も経つことなく、4月初頭から半固定編成に315系4連が混ざるようになった。合わせてB500編成は2編成が大垣区へ転属し、飯田線で運用を始めている。

なお、前回の改正時同様、315系も含めすべての電車が武豊線と共通運用である(ただし4連半固定編成は関西線運用のみ)。

関西線の名古屋駅発着列車編成表は下記のリンク参照。 315系4連の運用詳細は車両ごとの運用・315系3000番台を参照のこと。

東海道線(名古屋地区)・武豊線

編成ごとの運用本数の比較

東海道線(名古屋地区)・武豊線の運用編成本数について、改正前後の比較を示す。東海道線は大垣車両区の半固定編成が多く用いられるほか、神領区の315系C100編成(4連)も武豊線直通列車を中心に運用される。
編成2024.3
(改正前)
2025.3
改正後
半固定組成・備考
313系8連
半固定運用
99■■-■■■■■■
■■■■-■■■■
313系6連
半固定運用
1616■■■■■■
■■-■■■■
■■■-■■■
313系4連
単独運用
2320■■■■
311系4連
単独運用
4-▢▢▢▢
311/313系
4連共通運用
-5▢▢▢▢
■■■■
315系4連
単独運用
55■■■■
(神領区C100)
313系2連
単独運用
44■■
(神領区B500)
注 - その他、313系R100編成の単独運用もあるが、変化がないため省略。

2025年3月改正にあたり311系×2編成が廃車となり、その分の4連の運用が合計2行路減った形となっている。6連・8連・315系の運用本数に変化はない。

また、311系は独立運用から、313系4連との共通行路が組まれた。運用は1行路増えたが、311系の充当確率は減ることとなった。

東海道線(名古屋地区)の両数は微増

上表のように運用行路数は若干減っているが、静岡まで乗り入れていた大垣所属車両の運用区間が掛川までに縮小されたことから、豊橋以西では運用に余裕が生まれ、編成両数は微増となっている。

これにより、一部の普通列車を中心に増車が見られる。しかしながら、前回改正での減車を覆すには至っていない。

下記は名古屋発着の編成を列車ごとにまとめたものであるが、改正による変更欄で増減のあった列車も示している(スマホの方は右にスワイプしてご覧ください)。

大垣〜米原に315系の運用開始

大垣〜米原間は、前回の改正で昼間時に311系の運用が集められたが、今回さらに行路が増えている(ただし、313系との共通行路)。

また、新たに神領区の315系C100編成(4連)の運用も始された。とはいっても、昼間時の運用のない武豊線の間合いでの運用であり、平日は3往復、土休日は1往復に留まる。 311系・315系の運用詳細は車両ごとの運用を参照のこと。

武豊線

武豊線は今回の改正での変化はない。

朝・夕〜夜は神領区の315系C100編成(4連)が中心で、データイムは同じく神領区の313系B500編成によるワンマン運行である。いずれの編成も関西線と共通運用である。

関西線と同様、武豊線も315系のワンマン運転開始を2026年3月に予定しており、次回の改正前に運用変更の可能性も考えられる。

東海道線(浜松〜豊橋)

名古屋方面の直通列車が3本だけに

詳細は2025年3月改正に記載しているが、名古屋方面を浜松方面を直通する列車が14本から3本に激減し、多くが豊橋乗換となった。それに合わせ、豊橋駅は構内改良を実施し同一ホーム乗換を可能にしている。

残った直通列車3本はすべて快速列車であり、朝に走っていた静岡発岐阜行・菊川発岐阜行の長距離普通列車も豊橋で分断された。

浜松〜豊橋間の列車編成表は下記のリンク参照。

大垣所属車の乗入れは掛川までに

当該区間は大垣区と静岡区双方の車両が運用される。以下は平日における過去3年間の列車本数の比較である。
所属車両区2023.3
改正
2024.3
改正
2025.3
改正(今回)
大垣車両区61本40本36本
静岡車両区42本63本67本
改正を経るごとに静岡区の運用が増え大垣区の運用が減っているものの、今回の改正で大垣車両区の運用は4本減にとどまった。朝ラッシュの運用は激減している一方で、昼間時を中心に大垣区所属車のシャトル運用が多く残っている。
PDFのプレビュー(詳細は上記PDFを参照)

乗り入れる編成は313系4連が中心で3行路がシャトル運用を行い、早朝深夜に8連半固定が1行路のみ設定。大垣車6連の乗り入れはなくなったため、一部の列車で減車が発生している。また、改正前は静岡まであった運用は縮小されたものの、掛川までの運用も3往復残存している。

※ 運用図中、行路番号はゆうログ時刻様に合わせてあります。

静岡区の編成は大勢変わらず

浜松〜豊橋間において静岡車両区所属車の比率は増えたものの、用いられる静岡区の編成は下記の通りで、改正前から変化はない。
編成形式編成備考
6連半固定313系(2)+315系(4)■■-■■■■K+U編成
313系(3+3)■■■-■■■T・N・S編成
4連半固定315系(4)■■■■
313系(2+2)■■-■■W編成
313系3連
共通
313系(3)■■■T・N編成
■■■S編成
373系373系(3+3)■■■-■■■6両編成で運転
浜松〜豊橋間の昼間時は4連半固定編成と313系3連が中心に運用され、朝・夕〜夜には6連半固定や373系が加わる。これも改正前と同じである。

車両ごとの運用

311系

いよいよ終焉間近の大垣車両区所属の311系は、今回の改正で2編成が廃車回送され、残るは3編成となった。

一方で、運用は313系が混用される形で1行路増えて、5行路となった。311系限定運用ではなくなったが、8両編成の快速運用も残っている。

運用図は以下に示す。
運用図の画像プレビュー


前回改正時と同様、昼間時は米原〜大垣のシャトル運用が中心で、朝と平日の夕方に豊橋までのへ併結8連の快速運用がある。さらに1行路増えたことで平日夕方の快速運用が1往復増えている。編成数が減り、かつ限定運用ではないので必ずではないが、311系の8連となる列車が増えた形だ。

なお、311系は6月末での運用終了が公式リリースで発表されている。
311系の編成表は下記を参照。

315系3000番台(C100編成)

神領車両区所属の315系C100編成(3000番台4連)の運用は、前回改正時と同じ11行路を基本とする。それに加え、関西線に313系B500編成4連半固定運用が2行路組まれ、4月以降の315系増備によりこの行路にも運用されるようになった。

内訳も半固定行路以外は前回と変わらず、下記のとおりである。
運用線区平日土休日備考
関西線6行路6行路
2行路2行路313系4連半固定と共通
東海道・武豊線5行路4行路大垣〜米原追加
13行路12行路
東海道線は名古屋〜武豊の直通列車が大半だが、新たに大垣〜米原間での運用を開始したことがエポックである。

詳細な運用図を以下に示す。図中、青線が315系専用行路、黒線が313系4連半固定との共通行路である。
PDFのプレビュー(詳細は上記PDFを参照)


PDFのプレビュー(詳細は上記PDFを参照)


前回改正時と同様、関西線・武豊線は朝・夕〜夜の運用が中心である一方、昼間時の間合い運用としてで大垣〜米原間に平日3往復・土休日1往復が新たに設定されている。

相変わらず昼間時に運用の少ない暫定運用の形であるが、今年度は14編成・56両の追加増備が予定されているほか、2026年3月には関西線・武豊線で315系のワンマン運行開始の予定である。年度の途中にも運用変更が実施される可能性もある。

運用図作成に当たって

315系C100編成の運用図作成に当たっては、さいせんB400さん(@Chuo_Kansai_313)からデータの提供をいただきました。ここに御礼申し上げます。

このページへのコメント

連投ごめんなさい、今ちょっとひらめきました!

関西線に投入できる315があと1本だとすると、残りの12本は全て東海道線ということになりそうですよね。
そこで4+4で6+2を一旦置き換え、余った6連で4+2を置き換えるとY0・Y30とZ0が余ることになります。

311が3本なので残りの9本を投入すると4本4+4が作れますのでZ0が4本、6連で4+2を置き換えるとY0・Y30が4本できます。そしてY0が4+4で2本できますので6+2を2本作れます。

Z0とY30は合わせて10本なので4+4+2で10本と数が合いそうですね。
期間限定にはなりますがワンマン運転は来年からなのでY30とZ0が飯田線に入る可能性もあるのではないでしょうか?

0
Posted by 亀にゃん 2025年04月24日(木) 05:28:35 返信

315系3000番代について。

2027年以降の浜松〜豊橋ワンマン化後、
神領所属の車両も加わる可能性はありますか?

具体的には名古屋方面から豊橋にやってきて、
豊橋〜浜松を往復する運用です。

あと、313系豊橋行き、315系武豊行きが
オール315系になる可能性もあり得ますか?

0
Posted by とみゆ 2025年04月17日(木) 07:13:50 返信数(1) 返信

たくさん似たようなコメントがあったので、重複は消しました。ご了承くださいませ。

さて、可能性の話をすると、否定できる材料もないので、ありますね。

どれぐらいの可能性なのかは読めません。
315系の将来運用で予想が難しいのがこのあたりです。

2
Posted by yoke 2025年04月17日(木) 12:10:09

315系C115・C116が出場したばかりで試運転中ですが、4/7夕方にB500×2の4連半固定行路に、C100編成が入った模様です。
まだ予備が十分にないので、恒久的なものかはわかりませんが、早くもB500編成の捻出の可能性が出てきました。
この場合、B500が飯田線の213系の置き換えに回る可能性があります。

1
Posted by yoke 2025年04月07日(月) 19:59:40 返信数(3) 返信

どうでしょうね、213も2本ほど検査切れが近い編成がいるのと先ほどH4が運用を終了したとの情報もあったので順次置き換えでしょうか?
それかB500を大垣転属後に311の行路に入れそうな予感もします。
どちらが先になるか注目ですねえ。

0
Posted by 亀にゃん 2025年04月15日(火) 15:09:50

今回で特徴的なのは、C115・116の2編成・8両が運用を始めた時点で、B500は2編成・4両しか転属していない点です。8両分入れたのに、4両しか転属していないんですよね。

そこでさらに、C117・C118が入ったとなると、これらC100の4編成分は
・関西線×1 (B500×2の置き換え)
・東海道×3 (311×3の置き換え)
と、311系の置き換えまで準備が揃うことになります。

C117・C118はGWが始まるころには運用を始めるでしょうから、311系の置き換えが意外と早く進むかもしれません。

2
Posted by yoke 2025年04月19日(土) 18:12:55

なるほど、ということは3本同時に離脱しそうですね。
よく考えたらB500の重連だとブツ8は組めませんし、やはり315系が直接入るのでしょう。
そうすると暫定的に4+4の快速運用というのも実現するかもしれません。
このあと出てくる車両のこともありますので5月以降に313系と315系の運用に変化があるかもしれないですね。

0
Posted by 亀にゃん 2025年04月23日(水) 18:29:04

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