ここでは2024年度における車両の動きについて述べる。
これまでの車両の動きは、下記の過年度記事を参照のこと。
これまでの車両の動きは、下記の過年度記事を参照のこと。
- 車両の動き(2023年度) - 2023年度の車両の動き
- 車両の動き(2022.5〜) - 2022年度の車両の動き
- 車両の動き(2022.3) - 2022年3月改正にともなう車両の動き
JR東海は2021年度より315系電車の新製による在来車両の置き換えを進めている。
前年度までに、神領車両区に315系8両編成全23編成・184両の投入を完了し、同区の211系(全139両)がすべて廃車。また同4両編成についても同じく神領車両区に12編成・48両が投入され、関西線のほか、2024年3月改正より武豊線・東海道線(大府〜大垣)で運用を始めている。
新車投入を受け、神領車両区の313系は、4連および3連の1500/1600/1700番台が大垣区へ転属。また、旧セントラルライナーに用いられた8500番台(3連)、および2連の1300番台のうちB400編成がワンマン改造のうえ静岡区へそれぞれ転属し、神領区の313系は1300番台のうちB500編成(24編成・48両)のみとなった。
一方、転入のあった大垣区では311系の廃車が進み残り5編成に。同じく静岡区でも211系の廃車が進み、一部は三岐鉄道に譲渡された。廃車状況は315系の置換対象車および編成一覧を、その他詳細は車両の動き(2023年度)も合わせて参照されたい。
前年度までに、神領車両区に315系8両編成全23編成・184両の投入を完了し、同区の211系(全139両)がすべて廃車。また同4両編成についても同じく神領車両区に12編成・48両が投入され、関西線のほか、2024年3月改正より武豊線・東海道線(大府〜大垣)で運用を始めている。
新車投入を受け、神領車両区の313系は、4連および3連の1500/1600/1700番台が大垣区へ転属。また、旧セントラルライナーに用いられた8500番台(3連)、および2連の1300番台のうちB400編成がワンマン改造のうえ静岡区へそれぞれ転属し、神領区の313系は1300番台のうちB500編成(24編成・48両)のみとなった。
一方、転入のあった大垣区では311系の廃車が進み残り5編成に。同じく静岡区でも211系の廃車が進み、一部は三岐鉄道に譲渡された。廃車状況は315系の置換対象車および編成一覧を、その他詳細は車両の動き(2023年度)も合わせて参照されたい。
2024年度の車両の計画で公式に明らかとなっているのは、
このように今年度は静岡地区への315系が中心で、211系の更新が進んでいくものと見られる。なお、315系のうち8両編成は新製予定数を投入完了しており、今後の配置はすべて4両編成となる。
今年度も4月早々動きがあり、大垣車両区の313系300番台(2連・Y30編成)のうち9編成が、7月にはさらに2編成(計11編成)が静岡車両区へ転属となりK編成となった。
新製については、まず4月4日に神領車両区に315系C100編成(4両)が2編成増備された、5月からは静岡区に315系U編成の新製配置も進められ、6月より313系K編成と315系U編成が併結し6連を組んで営業運転を始めている。これにともない、静岡区の211系が9編成廃車・5編成譲渡となっている。
- 315系 64両の新製
- 4両編成 × 16本 = 64両
- 静岡区の211系を315系で置き換える(交通新聞社記事)
- 6月より東海道線(熱海〜豊橋間)で315系運転開始
- 11〜12月より身延線・御殿場線で315系運転開始
このように今年度は静岡地区への315系が中心で、211系の更新が進んでいくものと見られる。なお、315系のうち8両編成は新製予定数を投入完了しており、今後の配置はすべて4両編成となる。
今年度も4月早々動きがあり、大垣車両区の313系300番台(2連・Y30編成)のうち9編成が、7月にはさらに2編成(計11編成)が静岡車両区へ転属となりK編成となった。
新製については、まず4月4日に神領車両区に315系C100編成(4両)が2編成増備された、5月からは静岡区に315系U編成の新製配置も進められ、6月より313系K編成と315系U編成が併結し6連を組んで営業運転を始めている。これにともない、静岡区の211系が9編成廃車・5編成譲渡となっている。
2024年4月以降の各車両区の車両数の動きを示す。
注* Y30編成のうち、Y31/32/33/35/36/37/39/40/41 → K1/2/3/5/6/7/10/11
回送年月日 | 車両区 | 車両と動き | 備考 | |
---|---|---|---|---|
2024/4/1 (転属日) | 大垣区 | 転出 | 313系(2)×9編成(18両) | Y30編成 → K編成* |
静岡区 | 転入 | |||
2024/4/04 | 神領区 | 新製 | 315系(4)×2編成(8両) | C113/C114編成 |
2024/5/09 | 静岡区 | 新製 | 315系(4)×2編成(8両) | U1/U2編成 |
2024/5/23 | 静岡区 | 新製 | 315系(4)×2編成(8両) | U3/U4編成 |
2024/6/06 | 静岡区 | 廃車 | 211系(3)×3編成(9両) | LL7/12/13編成 |
静岡区 | 新製 | 315系(4)×2編成(8両) | U5/U6編成 | |
2024/6/11 | 静岡区 | 廃車 | 211系(3)×2編成(6両) | LL4/LL6編成 |
2024/6/12 | 静岡区 | 廃車 | 211系(3)×2編成(6両) | LL8/LL17編成 |
2024/6/25 | 静岡区 | 譲渡 | 211系(3)×3編成(9両) | LL1/9/11編成 |
2024/6/26 | 静岡区 | 譲渡 | 211系(3)×2編成(6両) | LL14/LL16編成 |
2024/7/04 | 静岡区 | 新製 | 315系(4)×2編成(8両) | U7/U8編成 |
2024/7/21 | 大垣区 | 転出 | 313系(2)×2編成(4両) | Y34・Y38編成 →K4・K8編成 |
静岡区 | 転入 | |||
2024/7/24 | 静岡区 | 廃車 | 211系(3)×2編成(6両) | SS1/LL20編成 |
2024/7/25 | 静岡区 | 廃車 | 211系(3)×2編成(6両) | LL18/LL19編成 |
2024年3月改正を迎えて、前年度3月中に大垣区のY30編成のうち9編成が静岡地区へ回送されていたが、年度が明けた4月1日に編成名がK編成に書き換えられ、これをもって静岡区へ転属。さらに7月には歯抜けで残っていたY34/Y38も転属し、Y30編成のうちY31〜Y41の11編成の転属が完了した。大垣区にはY42〜Y46を残すのみとなった。
6月からの静岡地区315系(4両編成)の運行開始に際し、転入した313系2連を併結して6両編成を組むことにより、既存の211系(3+3)の6両編成を置き換えている。2編成の転属が後から行われたのは、315系の投入スケジュールに合わせてのことのようだ。なお、編成名のKは半年前まで神領車両区の211系に与えられていたものである。
6月からの静岡地区315系(4両編成)の運行開始に際し、転入した313系2連を併結して6両編成を組むことにより、既存の211系(3+3)の6両編成を置き換えている。2編成の転属が後から行われたのは、315系の投入スケジュールに合わせてのことのようだ。なお、編成名のKは半年前まで神領車両区の211系に与えられていたものである。
静岡区の315系U編成は6月より運用が始まり、これを受けて211系LL編成は5編成が三岐鉄道に譲渡されたほか、残りは7月までにすべて廃車となった。三岐鉄道への譲渡は前年度の5編成を合わせ計10編成である。このほか、7月にはSS1編成もはじめて廃車された。
2024年度における各車両区ごとの増減数は下記の通り。
また、形式別編成ごとの変化を以下に示す。
313系300番台の転属は2編成が追加となり、11編成となった。一方で、現状の運用を見る限り大垣区にも5編成程度は必要で、当面は残りが転属することはないものと見られる。
211系のうちLL編成は、7月までにすべてが譲渡または廃車され、静岡区から姿を消した。
静岡区向けのU編成は今後も増備が続き、残る211系のSS・GG編成も廃車が進む見込み。
動きのあった車両の編成表は以下を参照。
車両区 | 新製 | 転入 | 廃車 譲渡 | 転出 | 増減 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
神領 | +8 | - | - | - | +8 | +315系 |
大垣 | - | - | - | △22 | △22 | △313系 |
静岡 | +32 | +22 | △42 | - | +12 | +315/313系・△211系 |
また、形式別編成ごとの変化を以下に示す。
車両区 | 形式・編成名 | 前年度末 24.3.31 | 現在 24.7.25 | 増減 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
神領 | 315系 | C100 | 12編成(48両) | 14編成(56両) | +8両 | 新製 |
大垣 | 313系 | Y30 | 16編成(32両) | 5編成(10両) | △22両 | 転出 |
静岡 | 315系 | U | - | 8編成(32両) | +32両 | 新製 |
313系 | K | - | 11編成(22両) | +22両 | 転入 | |
211系 | LL | 15編成(45両) | 全廃 | △45両 | 廃車・譲渡 | |
SS | 6編成(18両) | 5編成(15両) | △3両 | 廃車 |
211系のうちLL編成は、7月までにすべてが譲渡または廃車され、静岡区から姿を消した。
静岡区向けのU編成は今後も増備が続き、残る211系のSS・GG編成も廃車が進む見込み。
動きのあった車両の編成表は以下を参照。
- 315系C100編成
- 大垣車両区313系編成表(Googleシート)
- 静岡車両区315系編成表(Googleシート)
- 静岡車両区313系編成表(Googleシート)
- 静岡車両区211系編成表(Googleシート)
2021年度315系投入前からの、トータルの車両数増減を2024年7月25日現在でまとめた(単位:両)。前年度の動きについては車両の動き(2023年度)を参照。
※ 飯田線で運行される313系1700番台(B150編成→J170編成)は受け持ち区が変更になったのみで、運用や廃車計画に影響を与えないものとして、表に算入していない。
神領車両区はすでに置換え対象の車両は存在しないが、さらに315系の増備が続けられた。当面の運用先は見当たらないことから、8連(C0編成)の予備としての位置付けと見られる。
大垣車両区はY30編成の転出により、車両数が減少に転じた。この影響で2024年3月改正において東海道線名古屋地区は、8両編成の列車のうち3分の1が6両に減車されている。
一方で、静岡区は現状10両の増加である。さらに今後も315系の投入が続く予定で、211系の全廃が近づいてきている。
車両区 | 新製 | 転入 | 廃車 譲渡 | 転出 | 増減 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
神領 | +240 | - | △139 | △79 | +22 | B150(J170) 含まず※ |
大垣 | - | +45 | △40 | △22 | △17 | |
静岡 | +32 | +56 | △78 | - | +10 |
神領車両区はすでに置換え対象の車両は存在しないが、さらに315系の増備が続けられた。当面の運用先は見当たらないことから、8連(C0編成)の予備としての位置付けと見られる。
大垣車両区はY30編成の転出により、車両数が減少に転じた。この影響で2024年3月改正において東海道線名古屋地区は、8両編成の列車のうち3分の1が6両に減車されている。
一方で、静岡区は現状10両の増加である。さらに今後も315系の投入が続く予定で、211系の全廃が近づいてきている。
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このページへのコメント
三岐鉄道に譲渡された211系のうち富田駅に留置されていた4編成が東藤原駅に移動しました。
これにより富田駅の留置線が空いたため211系の追加譲渡の可能性がありそう。
廃車の進むLL編成の可能性は低そうですが引き続きSS編成なのかGG編成が来るのか注目です。
313系y34,y38
今の勢いだともしかしたらそのまま大垣に留まる可能性も
あるかもしれませんが
313系300番代y34,y38
一向に静岡に転属する気配が全くない様子ですが
どうでしょうか
Y34とY38の現状は、投稿掲示板[734]の
様子です。
大垣の車両のやりくりが関係しているようです。
315系の投入に合わせてですので、そんなに慌てて転属する必要がないのでしょう。
おはようございます。
2週間後に迫った営業運転に向け、315系U編成が昨日5月17日に報道公開されたのですが、日本経済新聞などで313系2料との併結6両で東海道本線営業運転開始すると正式に報道されました。
ハスラートラさんの運用情報にあるA21〜A32行路に割り当てらることになり、yokeさんのエリアになる浜松〜豊橋の運用と三島→静岡の臨時快速でも運転することが確定しました。
印象としては最大で10運用あれば落ち着くのではないかと思う所で、併結相手が事実上明るみになった313-300のK編成が現在9編成あって、大垣に残っているY34・Y38を名古屋地区の状況次第でK4・K8にするものと思われますので、予備が1編成ずつになるでしょうか。
東海道本線名古屋地区は少なくともあと1年と少し不便になりそうな流れですが、静岡地区はKがあと2編成移ってくれば転属が一段落して新製も315系14編成でうまくまとまると思います。
そのあたりのことは、
[[各線の編成(2024.4)]]
で以前よまとめてありますので、そちらの方にコメントいただけると助かります。
211系・6連半固定を315系と313系K編成で置き換えるのは想定通りですが、検査期限的には4連半固定の211系GG編成の方が厳しいので、そこをどう調整するのかと思っています。
一昨日5月10日に静岡車両区に入ってきた315系U編成ですが、当初の予測通り6月1日土曜日から営業運転されることになりました(静岡SBSが報道)。
今週報道陣に公開され、5月19日に東静岡駅をスタートするトレインフェスタさわやかウォーキングで特別展示の前後に試運転を行うものと想定されます。
ハスラートラさんの運用情報にあるA21〜A32行路(211/313系6両)に入り、三島発静岡行きの臨時快速にも運転される見通しとなります。
そうなった場合、211系はまず3両が離脱するものと思われますが、同時に211系・313系併結4両のA61〜A68行路が313系W+Kになって、GG編成が三岐鉄道?に譲渡される可能性もなきにしもあらずかと思います。
気が早いですが、静岡で315系が運転開始するのと同時進行で神領の315系も運用する編成が増える可能性もあるのかもしれません(313系Y→Kの移動がまだ2編成残っていそうなため)。
来年度はおそらく神領かと思いますが、名古屋地区でC115〜C128まで新製されそうなので、ひょっとすると311系置き換えのために米原〜大垣、大府〜豊橋にも315系が走る可能性が想定されます。
現段階の予測として、神領の315系は予備1編成で13編成何らかの運用に入るような気がしますが、いかがでしょうか。。
神領の313系は来年3月まで動かないと私は思います。
こんばんは
やはりU編成については初めは6両半固定行路からというのが大勢を占めてますね
4両半固定行路には回939Mにて8両編成での運転と御殿場・身延線乗り入れがあるので、U編成の4両単独運転は11月下旬までお預けになりそうです
大垣区の令和6年3月改正での所要減が32両なのに対しG2・14とY31〜41で30両になること、U編成14本とK編成11本が入ると令和4年3月10日(S編成転入前日)比で車両総数+1両予備車合計-1両の状態で211系の置き換えを完了させられることから静岡区は全容が見えてきたようです
>やはりU編成については初めは6両半固定行路からというのが大勢を占めてますね
三島発静岡行きの臨時快速列車でも走る情報が鉄道ダイヤ情報で記載されているので、ハスラートラさん運用情報のA21〜A32行路でデビューするのは間違いないと思います。
どの行路に入るかによって、快速列車の充当日が見えてくるのではないかと。
>4両半固定行路には回939Mにて8両編成での運転と御殿場・身延線乗り入れがあるので、U編成の4両単独運転は11月下旬までお預けになりそうです
315系が2〜3週間周期で2編成ずつ新製してくることを考えると、A61〜A68行路がまず313系同士の併結4両になる可能性もなきにしもあらずかと思います。
315系と併結する313系K編成が最終的に11編成になりそうな入区の状況なので、211系との置き換えを考えると予備はだいたい1〜3編成程度かと思います。
>大垣区の令和6年3月改正での所要減が32両なのに対しG2・14とY31〜41で30両になること、U編成14本とK編成11本が入ると令和4年3月10日(S編成転入前日)比で車両総数+1両予備車合計-1両の状態で211系の置き換えを完了させられることから静岡区は全容が見えてきたようです
静岡はこれで確定でしょうけど、問題は来年度おそらく神領に入る315系のC115〜C128です。
大垣区が30両減ってしまうことを考えれば、C100を8編成入れないと穴埋めできないことになりますよね。
関西本線・武豊線をC100で統一してしまおうとにおわせていることを踏まえると、来年3月のダイヤ改正の情報がかなり気になっていくのではないでしょうか。
yokeさんも気にされていることかと。
静岡地区は来年のダイヤ改正で設備が整えば東海道本線を120km/hにできますが、名古屋地区は来年・再来年と二年続けて何らかのテコ入れをしていく必要が出てきます。
関西本線と武豊線に関しては南紀やみえを除いてすべて4両編成に統一なんてこともあるかもしれません。
東海道本線名古屋地区は315系C100がまわってくる、あるいは313系B500が神領から大垣に転属などの動きがない限り不便を強いられることにもなりかねません。
よろしくお願い申し上げます。
令和6年度の車両の動きが見えてきたからかネットでの注目は既に7年度に移っているようですね
恐らく鍵を握っているのは
1.海鉄の313系のうち状況証拠から静岡転属が転属が確定路線になっているY34・38以外に16(±6程度)両防犯カメラ取付対象外になるがどの編成が外されて、どこで使うのか
2.大垣の313系4連行路のうち5行路が別枠になっていて、2503F前(土休日は5105F前)が検査入庫行路になっていることが何を意味するのか
の2点かと思われます
ネットの予想ではほとんど考慮されていない2が意外と重要なのではないでしょうか
311系の残存5編成の置き換え手法がC100に神領所属のまま東海道運用を担当させるであれば103F前(土休日は3317F前)の他にも大垣4連の検査入庫を設定する必要はないわけですから