神領車両区は、愛知県春日井市にあるJR東海の車両区。

所属車両はすべて電車である。主として中央線・関西線・武豊線で運行する車両が所属しているほか、特急しなのに用いられる383系も本区所属である。車体への付与記号は海シン

2024年4月4日時点で78編成・364両が所属。

8連の315系C編成の増備が続き全23編成の投入が2024年9月までに完了。315系C100編成(4両編成)も増備が続き累計14編成となっている。

これを受けて従来車の廃車や転出が進み、211系は2023年12月までに全車廃車となった。313系は、1100番台4連がすべて大垣区へ、同1300番台2連のB400編成もすべて静岡区へ転出し、同区の313系は1300番台・B500編成(2連・ワンマン対応車)のみとなっている。

所属形式と車両

所属数一覧


2024年4月4日現在の状況は以下の通り。2022年3月改正時から始まった車両更新はおおむね2年を経て一段落している。

結果、315系の増備が続き240両となった一方、211系が全廃となり所属形式は3形式のみに。残る313系も転出が続き、2連が48両のみの状況である。
形式編成数両数備考
313系2448一部転属
315系37240
383系1776特急用
合計78364
これまでの経緯は車両の動き(2022.3)車両の動き(2022.5〜)車両の動き(2023年度)を参照。2024年4月には315系4連がさらに2編成(8両)増備された。

なお、315系投入前の配置状況は、神領区(2021年)を参照のこと。

211系

全139両の所属があった211系は2023年度までにすべて廃車となった。

過去の配属状況については、過年度記事を参照のこと。また、神領区211系編成表(Googleシート)を合わせて参照されたい。

313系

神領区所属の313系は下表のとおりで細かな区分があったが、315系の増備とともに続々と転出し、編成区分も一つだけとなっている。

まず、2022年3月の315系の営業運転開始にともない、3連のすべて編成が他車両区へ転属した。詳細は車両の動き(2022.3)を参照。

また、2022〜2023年度には、4連のB0編成全6編成が大垣区へ転属した。こちらは車両の動き(2022.5〜)車両の動き(2023年度)を参照。これらの転出により、神領車両区の313系は2連の1300番台のみの配置となった。さらにその2連もB400編成が静岡区へ転出となり、B500編成48両のみとなっている。転出前の状況は313系B編成を参照。
編成名番台区分編成
両数
編成数両数備考
B01000/1100番台4連(6)(16)大垣区へ
B1001500/1600番台3連(7)(21)大垣区へ
B1501700番台3連(3)(9)飯田線用・大垣区へ
B2008500番台3連(6)(18)ライナー仕様・静岡へ
B4001300番台2連(8)(16)静岡へ
B5001300番台2連2448ワンマン*
2448
(*)313系1300番台は、ワンマン準備工事のB400編成とワンマン対応のB500編成に分けられるが、B400編成のワンマン化工事も実施された。

合計には転属した編成を含まない。

転属も考慮した現在の編成状況は、以下を参照。

315系

211系・213系・311系を置き換える目的で投入中の最新形式。車内はロングシート仕様である。2024年4月4日時点で、8連のC編成が23編成、ワンマン対応4連のC100編成が14編成、計37編成240両が所属。

8連は2022年3月より運行開始していたが、その後も増備が続き、2023年度上半期で予定分の投入が完了している。

一方、4連のC100編成は各線で試験や試運転を続けていたが、2023年6月1日より試験検証とAI学習を兼ねて関西線で営業運転に就いている。その後、増備とともに関西線の運用を増やしたほか、中央線では重連を組み8連の代走に入ることもあった。

2024年3月改正からは東海道線・武豊線の運用も行われている。2024年4月には4連がさらに2編成増備された。

詳細は、315系C編成315系C100編成を参照。
編成名番台区分編成
両数
編成数両数備考
C00代8連23184増備完了
C1003000代4連1456
37240

383系

「特急しなの」に使われる振り子式の特急電車。最高速度130km/h(10‰均衡速度140km/h)で、制御付き振り子と自己操舵台車の組み合わせにより本則+35km/hの曲線通過速度を実現している。ワイドビューと呼ばれる車両の一環で、大きな測窓およびパノラマ型グリーン車が特徴である。しなののほか、中央線のホームライナーにも使われる。
編成名編成
両数
編成数両数備考
A06連954基本編成
A1004連312増結用
A2002連510増結用G車なし
1776
編成は3つに区分され、基本編成となるパノラマ型グリーン車付きのA0編成(6連)、増結用のA100編成(4連)とA200編成(2連)からなる。A200編成にはグリーン車はない。通常期は6両、繁忙期には増結用編成を組み込み、最大10両で運転する。また、臨時列車には4連のみの運行もある。

基本編成となるA0編成には予備車をあえて持たず、検査時にはA100+A200の6両で代走する。また、増結用編成と基本編成の走行キロを合わせるため、検査時でなくとも増結用編成による代走が行われる。このような予備車共通の考えは、313系などでもみられる。

アーカイブ

過去の配属状況を示した過年度の状況。

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