注意 : この記事は315系投入前の状況を示しています。その後、他車両区への転属が実施されています。詳細は車両の動き(2022.3)車両の動き(2022.5〜)車両の動き(2023年度)をご覧ください。
また、現在の配置状況は神領車両区を参照してください


313系B編成神領車両区所属の313系電車。

2021年12月の時点で編成区分が6種類、54編成、136両が所属。


編成一覧

細かな編成区分が多いが、8000代のB200編成以外は、車内仕様が1000代(転換クロスシート・車端部のみロングシート)の構成である。



(1000代の座席配置・クモハ313-1000)

2012年まで3000番台(セミクロスシート)のB300編成も所属していたが、大垣区へ転属しR100編成となっている。
編成名番台区分編成
両数
編成数両数備考
B01000/1100番台4連624
B1001500/1600番台3連721
B1501700番台3連39飯田線用
B2008500番台3連618ライナー仕様
B3003000番台2連(16)(32)2012年大垣へ転属
B4001300番台2連816*非ワンマン
B5001300番台2連2448ワンマン
計**54136
(* B400編成は現在ワンマン化改造が進行中)
(**合計には大垣区へ転属したB300編成を含まない)

B0編成

編成表

1000代(転換クロス・車端ロング)の4両編成であり、中央線名古屋口用として新製。わずか6編成であるが、3次に分けて投入され、番台・仕様も変化に富んでいる。
編成名クハ312
Tc'
モハ313
M
サハ313
T
クモハ313
Mc
備考
B111001100110011次車
B22100210021002
B33100310031003
B44011101110111013次車
B5402110211021102
B64171110111011104次車
B1〜B3編成は1998年製。313系1次車の中でも最初に新製されたグループで、大垣区の0番台(Y0編成)に先んじてクハはトップナンバーを冠している。

その後、3次車は仕様を変えて1100番台となり、113系を置換える目的で2編成を増備。さらに2012年、飯田線へ213系を転用するため、1編成を増備した。

B0編成のクハ312

クハ312は1000代ではなく0代となっている。これは、クハの車端部に運転席とトイレがあり、ロングシートが配置されないため、車内仕様が0代と同一となることによる。

また、3次車以降のクハは400番台を名乗る。
313系の1・2次車は、編成両数によってクハに搭載するコンプレッサーの容量を変えており、3・4両編成には4両分の容量を持つ0番台を、2両編成には2両分の容量の300番台を組み込んでいた。
しかし3次車以降はすべて2両分の容量とし、クハ以外の車両にもコンプレッサーを組み込む構成に変えている。このため、3次車以降は300番台+仕様変更の100を加え、400番台となっている。

異端児のB6編成

4次車としてたった1編成のみ増備されたB6編成は、大垣区のJ編成の後に増備されたため、B5編成と車番が離れている。また、中央線名古屋口用の車両は回生失効対策の発電ブレーキ装置(ブレーキチョッパ+ブレーキ抵抗器)を持たないのが基本だが、B6編成はJ編成と同一の仕様とされ、唯一発電ブレーキを搭載している。

このほか、大垣区のY102編成(313系5000番台)が事故で損傷した際、同区が車両不足に陥り東海道線に運用が窮したことから、一時大垣区へ転出した経緯もある。

B100/B150編成

編成表

1000代(転換クロス・車端ロング)の3両編成である。おもに中央線名古屋口で運用するB100編成(1500/1600番台)が7編成、飯田線で運用するB150編成(1700番台)が3編成の構成である。

313系はすべてMT比を1:1としており、3両編成でもこれを維持するため、中間のモハは片側台車のみ動力台車の0.5M車としている。313系において番台区分の下3桁が500は、この0.5M車を意味する。
編成名クハ312
Tc'
モハ313
M
クモハ313
Mc
備考
B1014150115011次車
B102515021502
B103615031503
B104403160116013次車
B10540416021602
B10640516031603
B10740616041604
B151407170117013次車・飯田線用
B15240817021702
B15340917031703
B101〜B103編成は1998年製の1500番台。B1〜B3編成と同様に313系1次車の中でも最初に新製されたグループで、クハはB3編成以降の連番である。

その後、3次車は仕様を変えて1600番台となり、113系を置換える目的で4編成を増備したほか、飯田線の快速みすず用として1700番台のB150編成を3編成新製した。

B150編成(1700番台)

飯田線用として増備した1700番台は、寒冷地・閑散地区対応車である。架線の霜対策としてクモハにパンタグラフを2基搭載し、回生失効対策としてブレーキチョッパ+ブレーキ抵抗器を備えるほか、スノープラウも装備している。

一方、3編成に対し飯田線では2行路の運用であることから、3分の1が予備車扱いとなる。このため、B100編成と予備車は共通扱いで、B150編成が中央線・関西線で運用されることも珍しくない。

B200編成

編成表

8000代(ライナー仕様)の3両編成である。1999年から2013年まで中央線名古屋口で運行された有料ライナー、セントラルライナー用として新製された。

(ウィキメディアコモンズより・CC-BY-SA 3.0)

座席は転換クロスシートであるが、シートピッチが他の番台区分より広げられ、背ずりも背の高いものとなっている。外観も差別化が図られ、先頭部は銀色にオレンジ塗装、側面も窓周りに大きくオレンジ色を配している。
編成名クハ312
Tc'
モハ313
M
クモハ313
Mc
備考
B2018001850185011次車
B202800285028502
B203800385038503
B204800485048504
B2058005850585052次車
B206800685068506
3両編成のため、B100編成と同様に中間モハは0.5M車である。

1999年に1次車として4編成を新製。翌2000年にセントラルライナー増発のため、2次車として2編成を増備している。

運用

セントラルライナーは名古屋〜中津川間に昼間時に運行する有料ライナー列車であった。中央線の普通列車同様、最高速度は110km/hであったが、徐々に引き上げられ、313系唯一の130km/h運転が実施されていた。

また、セントラルライナーは朝ラッシュに運行しないことから、中央線名古屋口のラッシュ時に普通・快速列車へ組み込まれる。このため、セントラルライナーの運行に関係なく、中央線朝ラッシュ運用に必要な車両であることは変わりはない。

セントラルライナー運行終了後は、朝ラッシュに加えて昼間時の快速運用のほか、夕方のホームライナーで有料ライナーとして用いられている。ホームライナー運行時も最高速度は130km/hである。

なぜ「B200」か

313系の1次車投入時、転換クロスの0代、転換クロス+車端部ロングの1000代、セミクロスワンマン仕様の3000代、そして有料ライナー仕様の8000代の4種類であった。

これを見ると、不自然に2000代が欠番となっていることがわかる。実は、当初8000代は2000代として計画されていたが、フラッグシップであるライナー仕様を中途半端な番台区分とすることに疑問の声があったとされ、JRで特急を意味する「8」を冠した8000代に急遽変更された経緯があると言われる。

この名残が編成名のB200に残っているとされる。なお、ロングシートの2000代が登場するのは、1次車投入完了の7年後(2006年)のことである。

B300編成(2012年大垣区へ全車転属)

編成表

3000代(セミクロス・ワンマン仕様)の2両編成で、16編成・32両が配置されていた。
編成名クハ312
Tc'
クモハ313
Mc
備考
B30130133013大垣区へ→R101
B30230143014〃→R102
:::
B31630283028〃→R116

すべて1次車で1998年に新製された。閑散線区での運用にあたり発電ブレーキ装置を搭載し、パンタグラフも霜取り対策でクモハに2基備えている。なお、ワンマンは当初準備工事であり、ワンマン化工事が完了しワンマン運行を始めたのは2001年3月からであった。

主として関西線および中央線木曽地区(中津川〜松本間)のワンマン列車として運用されたほか、中央線名古屋口で増結用編成の運用もあった。

その後、2012年3月に飯田線の119系を置換えるため、全車大垣区へ転属しR100編成となった。

後継はB500編成

2012年の転属にともない、神領区には1300番台(転換クロス+車端ロング)のワンマン仕様B500編成が16編成32両新製投入され、B300編成の運用をそのまま引き継いでいる。

B400編成

編成表

1000代(転換クロス+車端部ロング)の2両編成(1300番台)の非ワンマン仕様で、8編成16両の配置である。
編成名クハ312
Tc'
クモハ313
Mc
備考
B401130113014次車
B40213021302
:::
B40813081308

2010年から2012年にかけ313系の4次車として新製された。ワンマンは準備工事であるが、パンタグラフを2基備え、発電ブレーキ装置も搭載している。



(1300番台の外観と車内 クモハ313-1300)

投入目的

2012年、飯田線の119系(非ワンマン車)を置換えるにあたり、当時神領区に所属していた213系5000番台(14編成・28両)に白羽の矢が立ち、大垣区に転出することとなった。B400編成は、この213系の後継として新製されたものであり、いわゆる玉突き転配である。

ただし、転出する213系が28両に対し、B400編成は16両の増備であった。不足分はB6編成(313系1100番台・4両)の新製、および大垣区からK51・K52編成(211系0番台・8両)の転属で補っている。

なお、213系は飯田線への転用に当たり、トイレを取り付ける工事を近畿車両で行った。この工事は相応の期間を要することから、B401〜B404の4編成・8両を2010年に先行投入して213系を捻出し、改造工事を実施した。

B400編成は、中央線名古屋口で211系や313系他番台の増結編成として用いられるほか、関西線の朝ラッシュ時にも運用される。

ワンマン化工事

315系の投入後の大幅な車両運用変更を見据え、2021年よりワンマン化工事を実施中である。

B500編成

編成表

1000代(転換クロス+車端部ロング)の2両編成(1300番台)のワンマン仕様で、24編成48両の配置である。
編成名クハ312
Tc'
クモハ313
Mc
備考
B501130913094次車
B50213101310
:::
B51613241324
B517132513255次車
B51813261326
:::
B52413321332

4次車が2011年から2012年にかけ、飯田線に転出するB300編成の代替として16編成・32両が新製配置。その後、5次車が武豊線電化のため、2014年に8編成16両が増備された。

同一編成区分で24編成はJR東海の在来線車両として最多であり、1300番台全体としてもB400編成と合わせ32編成に及び、数多い313系の番台区分として最多である。

4次車

B500編成4次車は、飯田線の119系のワンマン車置換えにあたり新製されたグループである。関西線・中央線木曽地区(中津川〜松本)のワンマン運行用として配置され、それまで同線区で使われていたB300編成(3000番台)を飯田線向けとして大垣区に転出した。B400編成と同様に玉突き転配である。

以前、関西線は転換クロスシートの213系5000番台が主力であった。しかし、1999年に投入されたB300編成はセミクロスシートであり、競合する近鉄との対抗上サービスダウンになっていた。そこで飯田線の車両更新にあたり、関西線に転換クロスシートのB500編成を投入し、サービス向上を狙ったものと考えられる。

5次車

2015年3月の武豊線電化に備えて増備したグループ。武豊線の電化に当たっては、大垣車両区でも1100番台(4両編成・J編成)の増備が行われたが、ワンマン運行用の2連は神領車両区のB500編成に集約した。このため、電化後の武豊線は大垣区・神領区双方の車両が日常的に運行される路線となっている。

B400編成との違い

B400編成とB500編成の違いを示す。

No.項目B400編成B500編成
1増粘着装置なしあり
2ワンマン設備準備対応
3スノープラウなしあり
4霜取パンタありあり
5発電ブレーキありあり
投入数8編成16両24編成48両
置換え対象213系5000番台313系3000番台
キハ75・キハ25

これらは新製時の状況である。2021年よりB400編成もワンマン改造や増粘着装置の取り付けが行われているが、スノープラウは取り付けられず、差異は残っている。

このページへのコメント

B300についてですが、B301編成は3001ではなくて3013ですね(B316編成は3028)
静岡にも3000番台が12編成おり、その続番となっています

0
Posted by 名無し 2022年03月26日(土) 18:58:18 返信数(1) 返信

すいません。そうでしたね。
20年前に313系のページを作っていてV編成の続きだと認識していたんですが、転属してすっかり忘れていました。
修正しておきました。ご指摘ありがとうございます。

2
Posted by yoke 2022年03月27日(日) 19:56:04

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