このページは、神領車両区の所属車両について、2024年3月時点の所属状況を残したアーカイブです。
現在の状況は神領車両区を参照ください。


神領車両区では2023年度の車両の動きにより、
  • 315系120両が新製投入(8両×10編成・4両×10編成)
  • 211系92両が廃車(全廃)
  • 313系32両が転属(B0編成16両が大垣区へ・B400編成16両が静岡区へ)
となった。以下、2024年3月末時点の所属状況を示す。

所属形式と車両

所属数一覧

2024年3月末において、76編成356両の配置であった。
形式編成数両数備考
211系0代--全車廃車
211系5000代--全車廃車
313系2448一部転属
315系35232増備中
383系1776特急用
合計76356

315系は、8両のC編成が2023年9月までに10編成増備され、全23編成・184両が出揃った。10月以降は4両のC100編成の増備に移り、12編成・48両の配置となった。計35編成・232両の体制である。

一方、211系5000番台は、3連(K100編成)が2023年4月までに全17編成51両の廃車完了し、4連(K0編成)も同年12月までに全20編成80両が廃車となった。

313系に目を転じると、すでに2本が転属していた4連(B0編成)は11月までにすべてが大垣区へ転属。また、2連のB400編成は8連・16両すべてが静岡区へ転出した。本区に残る313系はB500編成(2連)が24編成・48両のみとなった。

詳細は車両の動き(2023年度)を参照。

なお、315系投入前の配置状況は、神領区(2021年)を参照のこと。

211系

神領区所属の211系は0代の4連と5000代の4連・3連が所属していたが、すべて廃車され現在の配置はない。

国鉄時代に作られた0代は2編成8両所属していたが、315系の営業運転開始にともない2022年3月に全車廃車。

加えて5000代の廃車も進められ、3連は2022年度末に運用を外れ翌4月までに17編成51両が全車廃車。4連の廃車も2023年5月に始まり、12月までに20編成80両が全車廃車された。
編成名番台区分編成
両数
編成数両数備考
K05000代3連--全車廃車
K1005000代3連--全車廃車
K500代4連--全車廃車
00

編成表は以下を参照。
5000代(K0・K100編成)
4連のK1〜K20編成と、3連のK101〜K117編成があり、いずれも車内はロングシート。最高速度は110km/h。
K0クモハ211
5000
(5600)
モハ210
5000
サハ211
5000
クハ210
5300
K100クモハ211
5000
モハ210
5000
クハ210
5000

4連のクハにはトイレ付きの5300番台が充当されていた。また、4連のクモハ211の一部には低屋根車の5600番台が組み込まれているが、とくに編成名の区分はなかった。
3連にはいずれもトイレの装備はない。一方で、3連は2M1Tの構成で加速性能に優れており、上り10‰の均衡速度は110km/hを超えていた。

5000代は登場時の転属や編成組み換えが多く、とくにK0編成は車番と編成名の法則性がわかりにくくなっている。現在の体制となったのは313系登場時の1999年である。

中央線名古屋口の主力として4〜10両編成で運行されていたが、315系の置換対象車としてその用途を終えた。
0代(K50編成)
211系0代の4連で車内はセミクロスシート。クハにトイレがある。
JR東海で唯一残っていた国鉄型車両であったが、2022年3月7日に廃車回送が実施された。
編成名クモハ211
Mc
モハ210
M'
サハ211
T
クハ210
Tc'
K51214148
K52113137
わずか2編成が国鉄時代に投入されたが、首都圏に投入した0代にはクモハがなく、このK50編成はクモハ211の車番に1・2が与えられている。

もともと神領区所属であったが、もっぱら東海道線で使われたため、早々に大垣区に転属。1999年には311系と共通運用とするため、ブレーキ強化・ヨーダンパを取付により120km/h対応とした。

神領区への再配置は2011年。飯田線の車両置換えにともなう広域転配属の一環であった。再配置後はもっぱら関西線のラッシュ時の運用であった。

313系

神領区所属の313系は下表のとおりで、細かな区分がなされている。一方で車内仕様については、有料ライナー仕様の8500番台を除けば、すべて1000代(転換クロスシート・車端部ロングシート)である。2012年初頭までは3000番台(セミクロスシート)が所属していたが、大垣区に転属しており、B300が欠番であるのはこのため。
詳細は、313系B編成を参照。

2022年3月の315系の営業運転開始にともない、3連のすべて編成が他車両区へ転属した。詳細は車両の動き(2022.3)を参照。

また、2022〜2023年度には、4連のB0編成全6編成が大垣区へ転属した。こちらは車両の動き(2022.5〜)車両の動き(2023年度)を参照。これらの転出により、神領車両区の313系は2連の1300番台のみの配置となった。さらにその2連もB400編成が静岡区へ転出となり、B500編成48両のみとなっている。
編成名番台区分編成
両数
編成数両数備考
B01000/1100番台4連(6)(16)大垣区へ
B1001500/1600番台3連(7)(21)大垣区へ
B1501700番台3連(3)(9)飯田線用・大垣区へ
B2008500番台3連(6)(18)ライナー仕様・静岡へ
B4001300番台2連(8)(16)静岡へ
B5001300番台2連2448ワンマン*
2448
(*)313系1300番台は、ワンマン準備工事のB400編成とワンマン対応のB500編成に分けられるが、B400編成のワンマン化工事も実施された。

合計には転属した編成を含まない。

転属も考慮した現在の編成状況は、以下を参照。

315系

211系・213系・311系を置き換える目的で投入中の最新形式。車内はロングシート仕様である。2023年12月14日時点で、8連のC編成が23編成、ワンマン対応4連のC100編成が12編成、計35編成232両が所属。

8連は2022年3月より運行開始していたが、その後も増備が続き、2023年度上半期で予定分の投入が完了している。

一方、4連のC100編成は各線で試験や試運転を続けていたが、2023年6月1日より試験検証とAI学習を兼ねて関西線で営業運転に就いている。その後、増備とともに関西線の運用を増やしたほか、中央線では重連を組み8連の代走に入ることもあった。2024年3月改正からは東海道線(大府〜大垣)・武豊線でも運用に入っている。

詳細は、315系C編成315系C100編成を参照。
編成名番台区分編成
両数
編成数両数備考
C00代8連23184増備完了
C1003000代4連12482023年度分完了
35232

383系

「特急しなの」に使われる振り子式の特急電車。最高速度130km/h(10‰均衡速度140km/h)で、制御付き振り子と自己操舵台車の組み合わせにより本則+35km/hの曲線通過速度を実現している。ワイドビューと呼ばれる車両の一環で、大きな測窓およびパノラマ型グリーン車が特徴である。しなののほか、中央線のホームライナーにも使われる。
編成名編成
両数
編成数両数備考
A06連954基本編成
A1004連312増結用
A2002連510増結用G車なし
1776
編成は3つに区分され、基本編成となるパノラマ型グリーン車付きのA0編成(6連)、増結用のA100編成(4連)とA200編成(2連)からなる。A200編成にはグリーン車はない。通常期は6両、繁忙期には増結用編成を組み込み、最大10両で運転する。また、臨時列車には4連のみの運行もある。

基本編成となるA0編成には予備車をあえて持たず、検査時にはA100+A200の6両で代走する。また、増結用編成と基本編成の走行キロを合わせるため、検査時でなくとも増結用編成による代走が行われる。このような予備車共通の考えは、313系などでもみられる。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます